藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

脱・指標

*[次の世代に]いろんな初めてがある。

人類が30万年史上初めて、人口減少に向かう(2100年から)という。

と言っても「ここ百年で四倍に増えた」というから、むしろ最近の小波のようなものかもしれない。 

産業革命を起こして四倍に増えた人間の方が、むしろ不気味な感じがする。

 

巷では少子化や高齢化を問題視し、将来を憂える報道なども多いが果たしてどうだろうか。

自分は「経済成長ありき」「国力とは」「就業人口の確保」「移民政策」などはどうも"この100年のスタンダードだっただけ"でそれほど騒ぐことではないと思っている。

 

学者の意見を聞いても「インフラの維持ができない」とか「人口こそが国力の源泉」というけれど、それは「そういう物差しが、多くの人の目指す方向だった」時代のことで、これからの人たちがどんな社会を目指すのか、という根本の議論が抜けている。

 

大人たちは自分たちのことばかり意見するから、若い人はそれは白けるというものだ。

大人たちの退場を待って「次のスタンダード」を作って貰えばいいと思うが、どんな社会がいいのかは、予めいろいろと考えておいた方がいい。

 

大人たちの「正解」はもうすぐに廃れてしまうから「新しいスタンダードを作る」というつもりで、仕事とか趣味とか家族観なんかについても考えてみたらいいと思う。

ちょっと戸惑うかもしれないけれど、自分もできるなら、そんな「何の階段もない時代」にいろいろと考えてみたかったなぁ、などと思う。