藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

デセンター思考

*[ウェブ進化論]系を変えて考える。

先日、日経に「限定正社員制度」についての提言記事があった。

勤務地や仕事の内容が「会社都合でいかようにも変わる」という今の「無限定社員」についての見直しが必要だ、という内容だったがいかにも時代から遅れていると思う。

今や若い人はそんな感覚ではない。

記事では「正社員という身分」と引き換えに「会社都合の命令」の受け入れを強いられている、ということだが、自分はこうした考え方はここ数年で大きく変わるのではないかと思っている。

特に「いま三十代の人たち」が自分たちの思うような仕事へと積極的に移って行くのではないだろうか。

「終身雇用」という言葉が憧れだった時代から、「苦痛に感じる」時代になる。

しかも「終身」というけれど、定年退職してからが30年もある時代に「大体このくらいの給料で65歳まで働いてね」というのはむしろ迷惑な話ともいえるだろう。

人口減が進む中、年金の問題も「国がどうも解決できなさそう」なことくらい誰にでも分かる。

いたずらに「とりあえず就職」を勧めずに、二十歳の若者が「これからの八十年」を自分で考えるのが自己責任というものだろう。

大人や老人たちは「自分の乗っている乗り物の系」で物事を判断することを早々に変える必要がある。

 

旧来の考えでいるのなら、自分たちが退場するまでのあと20年くらいは"日本丸ごとの足踏み"が続いてしまう。