藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

妄想の時代

*[ウェブ進化論]Delusion!

今年の正月に読んだ本なのだが、どうも心のどこかに引っかかっていたので風呂場で読み返してみた。

購入する書籍の中で7割がたは二度読みしないが「何かあるな」という分類に入っていた一冊。

著者の伝えたいことは一つだが、その伝え方にはいくつもの面白表現がある。

カイゼンの農地」「戦略の荒野」「デザインの平原」「人生芸術の山脈」そして「ビジョンのアトリエ」。

なにか聞いているだけで楽しそうな気がしてくる。

著者はソニーやP&Gなど名だたるメーカーのマーケッターを務めてきたプロである。

もしこの本を自分が書いたとしたら全く注目されないに違いない(書けないが)。

冒頭に出てくる「仕事ができる女性の悩み」は「他人モードが原因」というエピソードには思い当たることが多い。

自分たちの日常は「ほぼ他人モード」であり、意識しなければ「自分モード」に戻らずに毎年、お正月を迎える…

そしてそのまま何年も経って五十代になり、そして定年へ…という人も多かったのではないだろうか。

そして自分もそっち側である。

だからこの本が頭の隅に引っかかっていたのだ。

この本をテキストにして、そのまますんなりビジョン思考が身につくかは分からないが、著者が最も影響を受けたというサッカーの岡田武史さんが"夢を語る"を信条にされているという。

 

ひょっとして人生を変えるかもしれない一冊だ。