藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

自然で考える

*[次の世代に]思考と環境について。

先日「キャンプや登山の動画が人気なのは、その自由な様子が魅力なのだろう」と書いた。
一方、そこまでではないが、自分たちの日常で自由なことといえば「自分の足で歩き、好きな場所へ行く」ということだろう。

散歩は日常の究極の自由なのだ。

 

ベートーベンは楽想を練るのによく森の中を散歩していたらしい。

何か考えごとをするときに一番適している運動が散歩なのかもしれない。

何か新しいことを思いついたり、考えてごとをしている時は、ジョギングしたり、電車や車に乗って高速で移動しているよりも、歩いている方が適しているようだ。

自分で動ける何倍ものスピードで移動している「外部からの刺激」と、あくまで「自力のみ」で動いている時の外部の景色が思考のスピードに影響を与えているのではないだろうか。

そういえば新幹線や航空機などに乗っていて、「ゆっくりと物思いにふける」という感覚はあまりない。

周囲の雑音も大きいし、自分が歩いて風を切る音とはまるで違う。

一方、小川のほとりや山の中では「心地よい環境ノイズ」に包まれる。

 

忙しい日常を送る人ほど「意識して自然に身をおく」ということが効果的なのではないだろうか。