藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

挑戦の知恵(2)

*[次の世代に]まず自分に帰る。

自分も覚えがあるのだが、思いつきで飲食店を開いたり、ECサイトで物販をしてみたりと多角化する経営者を見かけるが、長続きしないことが多い。

なにより「急に飛びついたアイデア」というのは、その分野の知見もないし、なんとなく「良さそうな部分」しか目につかないことが多いのだ。

むしろ「よく分かっていないから、安易に成功しそうに思ってしまう」ということだと思う。

昔から「実に怪しげな投資詐欺」に引っかかる人が多いのはそんなロジックが働いているのに違いない。

なのでポッと出た面白そうな話ではなく「自分の生きている周辺に目を凝らす」というのが実は近道なのだと思う。

学生さんなら「これまで学んできた中でも比較的興味の湧いたもの」とか「自分の趣味や触れてきたもので、どうにも"心惹かれるもの"」とか。

社会人なら「これまで自分の働いてきた軌跡や、触れ合った人たちの中で"お、いいなっ"と思ったこと」とかだ。

 

意外に自分のそんな「感情の起伏」はきちんと記録されていないから、自分で自分のことになかなか気づけない。

「自分が何をしたいのか分からないんです」という若者は多いがそれは「自分のことがよく分かっていない」からなのだ。

今の「自分の軸(強みとか興味とか)」を中心に、もう一度「自分を真上から眺めてみる」必要がある。

 

後輩や友人にアドバイスするように、意外に「気づかない自分」が見えてきたら、「挑戦する相手」も見えてくるだろう。