藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

ダイレクト脳(1)

*[ウェブ進化論]アイデアを声で形に。

最近、提案書を作るときに、紙にメモを書いてネタ出しするのをやめて「思いつく内容をどんどん音声メモで書き出して」その内容を見ながら順番を入れ変えたり内容を足したり引いたりをしている。

何がいいってその作業の早いこと早いこと。

手でのアウトプットは、やっぱり思考の速度には追いついていないことを実感する。

どうしても「書くこと」に何割かの力が削がれてしまうのだ。

音声入力なら「考えたこととアウトプット」にロスがなく、100%考えることに集中できる。

つまり「人のアウトプット」は手を通していると、どうしても一定以上のスピードにはならないのだ。

今でも脳の研究では実験されているらしいが、そのうち「考えていることが、(手や音声を介さずに)脳から直接アウトプット」できるようになるのではないだろうか。

 

そういう風に考えてみると、手書きやキーボードを使った表現方法というのはコンピュータが現れて以来最も進歩の遅い部分でもある。

CPUやメモリ類などのスピードはそれこそ「k(キロバイト)からペタ(1000兆)の世界」に入っているのに、人の入力の進歩はせいぜいマウスか音声入力くらいのもので「せいぜい倍速」くらいの進歩ではないだろうか。

 

そうは言っても、アウトプットの速度は「人間の考える速度以上」にはならないはずだが、

これまでのような「アナログ操作が介在しないアウトプット」が実現すれば、かつてないほど「脳の発するインプットの速度」も上がるような気がする。

今でも脳のポテンシャルはまだまだ未知数だと言われるが、「アウトプットのくびき」から解放された脳は、いよいよ本当の進化へと向かうのかもしれないと思うと、なんだかワクワクしてこないだろうか。