まず「なんでもランキングにすんなよ」と言いたいところだが。
小中高生のなりたい職業トップが会社員だというのは一見悪夢のように取り上げられるが、実はかなり重大な意味を持っているだろう。
しかもこの会社員と言うのは「正社員」を意味しているという。
「私は正社員になりたい」というのが目標としては灰色に見えてしまう。
そして正社員になって何がしたいのかというとの例の「就職人気企業ランキング」が登場して銀行や商社や一流メーカーが秩序なく並ぶのはお馴染みの後継である。
まだまだ日本の「昭和の岩盤」は堅く、崩れていないらしい。(嘆)
「正社員になる」というのは良いことで、「正社員になれない人」と比べての価値観だとしたらあまりに寂しい。
これから共有していくべきなのは「雇用形態に縛られず自由な働き方」で、何より好きなことを仕事にしていくということを、若者には肌で感じてもらわないといけないと思う。
まだ「現役世代以上の大人たち」は自分たちの価値観を信じていて、それが「正社員」とか「資格」とか「大企業」とかいう"権威の衣"を纏っているのだ、ということを早く若い人は見抜いて欲しい。
方法は簡単だ。
大人たちが楽しそうな顔をしている少数派と、何やら面倒くさそうな顔をしている人のどちらかを、少し観察してみるだけでいい。
そして楽しそうな人と話してみよう。