*[ウェブ進化論]最高のアドバイザー。
昨日まで高齢者のこれからの役割として「教育・知識・相談」が適している、と書いてきた。
貧富や権威の高低に関係なく、今「現役の高齢者」の経験は貴重な学びになるのに違いないと思う。
そして若者はそうした経験値を欲している。
そしてまた、今は行き場のない高齢者は「大逆転の社会貢献」をすることになるだろう。
日常に疲れて、実家に帰ってふと聞く「おばあちゃんの話」が何より心に染みる、というのは定番だ。
それを社会の仕組みとして、ぜひプラットフォームにできればと思う。
システムとしては全然複雑なものではない。
それはともかく。
そしてそんな「おばあちゃんの心に染みる話」が、いつしかコンピュータのQ&Aに蓄えられることは想像に難くない。
むしろそれほど無限にバリエーションはないだろう。
こんな悩みにはこれとこれ。
あんな悩みにはそれとそれ。
そんな風に若者の悩みも類型化されていくのに違いない。
そうすると"AI相談師"の登場は、もはやそう遠くないのではないだろうか。
若者の悩みは、時代とともに変わりこそすれ単純でもある。
しかも色々と思い込みの激しい生身の大人と違って、様々なアドバイスを蓄積しているコンピュータなら妙なバイアスのかかったアドバイスもしないだろう。
恋愛にしろ、仕事にしろ、家族関係にしろ、いろんな悩みはむしろAIに聞くものだ、という時代はすぐそこに来ているのではないだろうか。
妙な占い師よりはよほど正確なアドバイスがもらえるに違いない。
占い師も絶滅が心配な職業ではないだろうか。