藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

価値あっての土地

*[ウェブ進化論]地主から店子へ。
最近、仕事の帰り道に大手町から丸の内を回って帰るようにしている。
実に巨大なビルがどんどん立っていて、下の階には飲食のテナントが必ず入っているので、順番に眺めている。
どのビルもガラス張りで立派な構えだが人の出入りは多くない。
待ち行列ができているのは、回転寿司とラーメン店ばかりである。
安くはないだろうテナント料を払い続けられず、撤退した跡もかなり目立っている。
改めて都心というのは「人がいるから集まっている場所」なので箱だけがあってもあまり価値がないものだと気づく。
コロナ禍がなければ恐らくそんな気づきはなかったと思うと、どうにも自分たちの凝り固まった価値観に呆れる思いがする。

 

賃貸大家業というのは「元祖・サブスク」みたいなものだと思うが、こうした「何があってもお家賃だけはいただきますよ」という形態はこれから崩れていくのではないだろうか。

例えば商用のテナントならば「売上の20%で貸します」とか「利益の30%でokです」とか。

住居ならば「月給の20%で住めます」とか。

そういう「店子本位」の時代が来るような気がする。

 

ネットが縮めた"距離"はそんな風に大家の常識も変えていくのではないだろうか。