藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

一本足のリスク(1)

*[ウェブ進化論]デジタルだけのアイデンティティ

以前伴侶の気遣いというタイトルで、PCとの付き合いのことを書いたけれどその続き。

仕事の主戦場が完全にPCとスマホになり、「アナログの国」の住民はますます居場所がなくなっている。

それでも侵略から逃れる台湾のように(失礼かな)、まだ拘っている人はいるが、完全に占領される日はそう遠くないだろう。

アナログ民の完全幸福の日は近い。

髪、いや紙が一気になくなる日は案外近いのではないだろうか。

 

そしてこのデジタルツールのことだが、「端末&クラウド」一本に絞っている自分たちの「もしそれ」がなくなったらどうなるだろうか。

クラウド環境は分散されているし、完全になくなることはないのかもしれない。

けれどハードウェアに絶対はない。

 

連絡先も、財務諸表も、メールも資料も顧客データも。

もしそれらが"ガサッ"となくなることがあれば、企業の存続すら危ういかもしれない。

さらに個人のデータもデジタル一本に絞ってしまうと「自分の存在」が証明できなくなるだろう。

そうSFの世界である。

 

身近なツールも、データの保管もID認証も。

デジタルデータのないものは、自分ではない時代になる。

アナログの自分は今ここに生きているのだが、デジタル社会では存在しないことになる。

衣食住すら、その瞬間から儘ならないかもしれない。

 

"デジタル一本の社会"はそんなこれまでにない恐ろしさを持っている。

セキュリティは命と同じくらい大切なことになるだろう。