以前伴侶の気遣いというタイトルで、PCとの付き合いのことを書いたけれどその続き。
仕事の主戦場が完全にPCとスマホになり、「アナログの国」の住民はますます居場所がなくなっている。
それでも侵略から逃れる台湾のように(失礼かな)、まだ拘っている人はいるが、完全に占領される日はそう遠くないだろう。
アナログ民の完全幸福の日は近い。
髪、いや紙が一気になくなる日は案外近いのではないだろうか。
そしてこのデジタルツールのことだが、「端末&クラウド」一本に絞っている自分たちの「もしそれ」がなくなったらどうなるだろうか。
クラウド環境は分散されているし、完全になくなることはないのかもしれない。
けれどハードウェアに絶対はない。
連絡先も、財務諸表も、メールも資料も顧客データも。
もしそれらが"ガサッ"となくなることがあれば、企業の存続すら危ういかもしれない。
さらに個人のデータもデジタル一本に絞ってしまうと「自分の存在」が証明できなくなるだろう。
そうSFの世界である。
身近なツールも、データの保管もID認証も。
デジタルデータのないものは、自分ではない時代になる。
アナログの自分は今ここに生きているのだが、デジタル社会では存在しないことになる。
衣食住すら、その瞬間から儘ならないかもしれない。
"デジタル一本の社会"はそんなこれまでにない恐ろしさを持っている。
セキュリティは命と同じくらい大切なことになるだろう。