藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

対等に物申す

*[ウェブ進化論]もの言える時代。

都心部では時給1500円でもアルバイトの応募がないという。

「お金vs労働」の価値が変わりつつあるのではないだろうか。

 

これまでは「自分の労働時間でお金をいただく」ということが常識だったのが、そうではなくなるとか。

自分はこの傾向がもっと続けばいいと思っている。

 

今を去る四十年前。

自分が十代のときに「時給600円←当時としてはいい方」で雇われたときの違和感を思い出す。

「オレという人間は1分あたり10円の価値なのだ」と。

そして頭の中で1分おきに10円が貯まっていくことを想像した。(ちーん)

「人はお金で買われ、買えるものなのだ」と思い知った原体験だった。

それが1500円であれ3000円であれ。

自分は「お金で買われたくない」と思った若き自分は、それからの学生時代、長くお金に苦労することになったのだった。

 

それから長く「世の中、所詮お金なんだよ」ということを思い知らされる世界で過ごすことになり、そして最近まで「そんなこと」をあまり疑うことなく過ごしていた。

 

そんな流れが変わりつつあるのかもしれない。

折しもコロナ禍で各国の中央銀行が無尽蔵にお札を刷ってしまった後である。

お金の価値は下がるのは必定だろう。

 

けれど人の労働の価値はそんなに変わらない。

「お金をもらってもやりたくないことはしません」とようやく人が言える時代になってきたのではないだろうか。

 

別に"AIとの決戦"はこれから始まるだろう。