藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

直線を生きている

*[ウェブ進化論]人生の伝え方。

保険会社に勤める友人が「人間は致死率100%だから」と言っていたのを聞いて、なるほどと思った。

他の生物は、特に保険をかけたりしないらしいから、人というのは「ずい分心配性な生き物だ」ということらしい。

それにしても確かに「掛け金を集めて不慮の支払いに充てる」というには大した発明である。

それはともかく。

 

若者は時間をムダに使い、年寄りはそれを惜しむ。

どちらも同じ時間を過ごしているのに「コップの中の半分の水」のように、感じ方が正反対だというのも不思議なものである。

 

そしてそのシニア側にいる自分の立場から思うと「若者や子供への伝達が足りない」のではないかと思っている。

 

これは先日老人ホームで実際に見たのだが、入居する高齢者一人一人にに向けて作った「その人の過去から現在まで(施設入居)、そして今から死ぬまで(最後には仏像のイラストが描いてあった)」の年表を見せていた。

そして介護職の人は「私たちは〇〇さんの今から最期までを一緒に過ごしたいんです」と話をし、それを高齢者は微笑んで聞いたいたのがとても印象的だった。

 

人生は年表を刻むように一直線。

一度きりで二度目はない。

それは導火線についた火のように、チリチリと等速度でひたすら先に燃えていく。

そして半分くらい燃えたところで、割と慌てる。

終わりに差し掛かると諦めながらも愛おしむもの。

 

学生時代の人に何度も聞かせたい。