*[ウェブ進化論]すでに遅い。
少し前、ITメディアビジスに2024年度旧帝大早慶の学生が働きたい会社ランキング
というのが掲載されていた。
1〜3位は前年と変わらず。
1.三菱商事
2.伊藤忠商事
3.野村総研だという。
その後は
4.三井物産
5.アクセンチュア
6.博報堂
7.PwC
8.P&G
9.ソニー
10.サントリー
と、一般のランキングとは少し違う顔ぶれである。
メガバンクは18位の三菱UFJ、不動産は20位の三井不動産まで出てこない。
IT系はGoogle32位、Yahoo83位、NTT東日本88位。
大学受験トップ校のランキング、という企画がすでに古っぽいけれど、そういった保守派のエリートたちの意識がようやく少しづつ変わりつつあるのかもしれない。
それにしても日本人の意識の変化は遅い。
けれどその「遅さ」にも後から見れば意味がある可能性もある。
20年ほど前に、最も有望と当時思われていた欧米の投資銀行などに就職した友人たちは、その後必ずしも思い通りの人生にはなっていないようだ。
同じく大学や医師、弁護士になった人たちの中でも成功しているのは、当初思っていた将来像というよりは「そこからもう一皮剥けて次のステージに進んでいるような人たち」のような気がする。
"結局「今の流行り」を追いかけることは、時間が10年も経ってみれば「一歩遅い」あるいは「周回遅れ」になる"というような法則が最近の流れにはあるのではないだろうか。
今見えているのは幻なのかもしれない。
(つづく)