*[ウェブ進化論]若い時間の使い方。
大学生の就職人気ランキングは、平成の30年間大した変化はなかったが最近は少し変化が起きているのかもしれない、と昨日書いた。
ITメディアビジネスの記事のことだったが、注目すべきはその「就職の決め手」についてだ。
重視する項目は
1.「ワークライフバランス」(48.7%)
2.「スペシャリスト」(47.7%)
3.「安定の実現」(35.0%)
4.「リーダー・マネージャー」(32.5%)
5.「奉仕・社会貢献」(31.4%)と続いた。
そりゃ電通が26位になるわけだ。
(「鬼十則」は今や古文書のように若者の目には映るのではないだろうか)
マッキンゼーやボストンなども二十位後半であまり振るわない。
名だたる「ハードワーク企業」に魅力がなくなりつつあるのが、日本の若者の特徴なのではないかと思う。
「ワークライフバランス、スペシャリスト、安定、リーダー、奉仕・社会貢献」という項目は昭和後期、平成初期と比べると相当な違いである。
まだ就職人気ランキングには財閥系企業が名を連ねているけれど、
若者は時間を、それも「若いときの時間をいったい何に使うのか?」ということを正気に戻って考えているのだと思う。
来年か再来年の人気企業ランキングには、いよいよ「起業」が登場してほしい。