藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

リアルの演出

*[ウェブ進化論]失敗を作れるか。
よく失敗から得るものは大きいとか、いやむしろ「失敗しないと経験値は得られない」とすら言われる。
そこで理屈の上では「死なない程度の失敗をする」という経験が必要なのだが、これがなかなかどうして容易ではない。
 
本当の飢餓状態を味わうのには、本当の飢餓に陥るしかないからだ。
失敗でないとか、すぐにリカバリーできるものは失敗ではなく、何よりも自分がそれを分かっている。(自分が志望校の受験に失敗したときは「本当に人生これで終わった」と思ったが、あれクラスのやつだ)
 
そんな「自分の心に大打撃を与えるくらい」の失敗が必要なので、まるでバンジージャンプのように、自ら進んでそんなことをする気にはなれないものである。
 
そして、こんなシンプルな「失敗の問題」が、親子とか事業の承継などではまったく解決されていない。
子供や後継者に厳しくしすぎた場合は、厳しくされた側が異常に反発してドロップアウトしたりするし、また甘やかされた子供たちはほぼ例外なく「大きな勘違い」をしてボンボン化するものだ。
こうした家督相続のトラブルが、世界中で何百年たっても解消されないのは一つの研究テーマに値すると思っている。
 
身近に"大失敗しそうな人"を見つけて、そこに学ぼう。