藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

主人はわたし

*[ウェブ進化論]お金の支配の世界から。

子供のころには「大人はなぜお金の話ばかりするのだろう」と不思議に思っていたら、今は自分がそんな大人になっている。

 

人は狩猟生活から農耕生活に入ったときに「保存と貧富の格差」が始まったらしいが、さらにそれからお金が流通するようになり今に至る。

「自分が何かを作り」あるいは「サービスを提供して」お金を稼ぎ、そのお金で食べ物や服を買う、ということはすでに「分業の世界」に組み込まれていることになる。

 

そんな分業は今やますます進み、もう自分たちは一人では米も作れないし、もちろん服だって作れない。

鉄や繊維を作りなさい、と言われたら自分はただの無能者でしかない。

少々何かのスキルを身につけた、なんていうのは「自給自足」のためにはおよそ何の役にも立たないのだ。

 

そんなごくごく「限られた分業」が当たり前の今の生活は、すなわちそうした「分業の世界からは離れられない」ということを意味している。

「お金に関係のない暮らし」をするためにはゼロから自分で生活するスキルを身につけるしかないからだ。

 

自分はFIREというのは、そんな若者の「お金離れ願望」ではないかと思っているが、若者に限らず「どこまでお金中心の生活にしたいのか」を考えておかないと、完全に主従が逆転してしまうことになる。

 

周囲にはそんな人がたくさんいるだろう。

中心は自分たちのはずだ。