藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

結果を求めず

*[ウェブ進化論]目標は、実はプロセス。

何か新しいことを始めようとするとき、たいてい自分たちは「うまく行くこと」を最終目標にする。

そりゃ「失敗」を前提にしていては先はない。

けれど「成功」を前提にすると柔軟な対応ができなくなる。

だって「成功が絶対」だと思うと体が硬直するというものだ。

なので「あらゆることは、ひょっとしてうまくいかないものだ」ということを出発点にしてみるのはどうだろうか。

 

つまり「そんなにうまく行くわけはない。けれどもやってみよう」というマインドセットだ。

「ダメ元」とはよく言ったものだが、「自分のような若輩者がそうそううまく行くわけはない」という心の初期値は、その後の自分を自由にするだろう。

虚心坦懐。

 

心に思惑なく「結果を意識しない」というのは、まるで武道の教えのようでもある。

究極には「勝負は問題にあらず」で、ただそのプロセスにだけ集中するということなのだろう。

 

そうした心の表現は、一流の芸術家の言葉にもよく似ている。

自分たちは自我が強い生き物だし、常にそれに引っ張られているけれど、「そこからいかにして離れるか」ということがいろんな道の核心なのかもしれない。

 

端から成果を追うべからず、という仏教の訓話のような話になってしまった。