藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

直線をたどる(2)

*[ウェブ進化論]時間軸で考えてみる。

F1グランプリの車は「ただその1レースを走るためだけに」仕上げられるのだという。

 

で、それほどではないけれど一般車にしても、大体十年程度で乗り換えられるのが普通だ。

つまり「十年程度で捨ててしまうもの」に対して何百万円かの出費を覚悟している、ということだ。

スマホだって、3-5年程度で必ず新機種と交換することになるけれど、これは「3-5年で十万円程度の出費を覚悟する」ということであり、誰もそのことには異存がない存在なのである。

 

「費用とそれを費やす時間」について、自分たちはあまり考えないことが多いのではないだろうか。

家を買うのに35年ローンなどというけれど、その家も100年は保たない買い物である。

 

さらに「一生モノ」と自分たちはよく言うが、他にもいろんな物にも寿命があって、何よりそう言っている人間だって80年ほどで寿命を迎える存在である。

 

物にしても生物にしても、「生まれた途端から、ただ最期へ向かって進んでゆく存在」なのだと思うと、盛者必衰というか、いや諸行無常というか。

 

「時間軸」という普遍の存在から見てみると、「過去から現在」「現在から未来」という一直線の流れに、自分たちも間違いなく乗っていて、その「最初から最後までの間で何をするか」という存在でしかないのだと思うと、一生の過ごし方もなんとなく大局的に考えやすくなるような気がする。

 

漫画を読むのも、勉強するのも、ボーッとするのもそんな一直線の中の出来事なのだ。