藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

成長の正体(3)

*[ウェブ進化論]

自分は、若者の公務員志向が嘆かわしいとか、安定を求めて経済成長を志向しないとか、そういう意見は、今のおじさんおばさんたちが「昭和の価値観」でステレオタイプに話をしている表れだと以前から思っている。

よく考えてみれば、今の若者のゆとりとか、あるいはガツガツしなさ、というのは実は非常に上品な態度を表現しているようにも思えないだろうか。

自分の知る30代の人たちは「高価なものは要りません」とはっきりいう。

 

かなり安定しているはずなのにそれで満足せず、「もっともっと」という方がこれからの常識からは外れているということなのではなかと思う。

恐らくここ数年で大きく流れは変わるのではないだろうか。

こういう時に年長者にできることは「若者の声を遮らないこと」くらいのものだろう。

余計な説教は邪魔でしかないと思う。

 

一方で一つだけ自分が心配していることがある。

もう間もなく本当に「戦争を知らない子供たち」ばかりの世の中になる。

そして大国をはじめ、世界中が「グローバリズムからナショナリズムへ」と向かっているという。

日本も防衛費を倍増にする、という意見が堂々と表で議論されるようになっているが大きな反論はあまり聞こえてこないようだ。

 

そこの選択だけは間違いが起きないようにしないといけないだろう。

先の大戦のことだけは、しっかり勉強して、理解しておいてもらいたい。