28日に元事務次官が夫婦ともに逮捕。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071129-00000111-san-soci
特捜部が容疑事実として認定したわいろは、山田洋行元専務の宮崎元伸容疑者(69)から受けたゴルフ接待のプレー代やそれに付随する交通費などのみで、現金は含まれていない。
友人同士の付き合いの範囲との線引きが難しい接待のみをわいろと認定することに、当初は検察内部でも消極的な意見があった。
29日には防衛省に家宅捜索が入った。
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政治オンチの自分などには今後の行方を予測する術はない、が
以前「反転(田中森一著)」を読んで以来、心の中で「へぇー、と不思議だったこと」に気づく。
意外、幼稚な原理
先の著で、検察の捜査は残念ながら「正義のみ」で、「権力と全く関係ナシに」はありえない、という一般市民としては大変残念な事実を知った。
そんなこと「その世界」では常識らしいが。
だが読後、国家の最高権力ともいえる「大臣や法務省の話」にしては、ずい分簡単な理由でハメられたりするのだな、とも思った。
そして、今回の守屋氏逮捕でも同じ感じがした。
悪事だって信頼関係
以前、悪事のエネルギーだって相当なものが要るだろう、と書いたことがあったが、
大臣が絡むような「巨悪」でも、キーマン一人の証言でシロかクロかが決まる。
例えば今回のケースなど
もし露見したら、こういうシナリオで行こう。
さらにこうなったら、彼が責任をかぶる。
それでダメなら自分がハラを切るから。
なんて「綿密に過ぎるほど」の筋書きがあってしかるべき、だと自分などは思うのだが。
「一生に一度」ほどのことじゃないから、こんな風になるのだろうか。
報道からしか窺い知らないが、守屋氏は今月に入ってからは「周囲の冷たさ」を感じ、
遂には妻も逮捕されるに至って「知ってることは全てしゃべる」ということらしい。
民主党へのネタ元は自分だった、と公表もしたらしい。
これじゃその辺の「こそ泥集団」と何ら変わらない理屈じゃないか。
ホリエモンの事件のときも「側近の寝返り」が起訴の決め手になった、と聞くがあれも同じ。
ここから責任のなすり合い、が始まるのだろうし。
ケジメが付かぬ
悪いことしたのはちょっと置いといて、この顛末が一番苦々しく。
鬼平犯科帳、でも盗賊にはきれいに二種類あって、
「本格の仕事集団」→女子供を傷つけず、丹念な事前調査で金だけを取ってドロン。
「畜生働き」→カネのありそうな大店(おおだな)にいきなり侵入。全員殺してしまう。
鬼平だって「本格」の頭領などにはある種の敬意みたいなものもあり、
処分も寛大。
男気のある「仕事師」は自分の仲間にに誘ったりもする。
またそれを意気に感じる人もいて。
脱線したけど、
その鬼平でも捕まったときに、部下には「じたばたするねい!」と吼え、
「ヘイ。」と言って地べたに膝を突いて、両手を差し出す。
くらいのことは「お偉いさん」の巨悪ではやってもらいたい。
ちなみに、一番カッコ悪いのは「自分だけ逃れようとして」屋根から落ちたり、
内通者に斬りかかって、鬼平に一刀両断されるパターン。
悪党としても尊敬されない。
そんなことを言いたかったんだか。