どうせ行くなら、それほど好きでもないような店でなく、かなり気に入っている店に。
そんなことを思い、一見の店、紹介記事のある店などに飛び込むようにしている。
自分にとって「食事」の機会も無限ではない。
そんな価値観で人生を消化するのも、青年以降の価値観だろう。
それにしても、一勝三敗。
いや、「リピートしたい店」という意味では一勝四敗、一分けくらいだろうか。
予め、価格や評判を聞いていても、なかなか「常用」したい店には行き当たらないものだ。
リピータさえいれば。
そう考えてみると妙なものだ。
「今日の夕食はあの店にいくか」
そう思ってさえもらえればその店は繁盛するのに。
と思うと、巷のお店群はそれほどの努力で運営していないようにも見える。
というか飲食店の経営というのはなかなかに難しいものなのだろう。
日々の経営努力は「突出した」珍しいものではないかもしれぬ。
少しの「非凡」は少しの「勤勉」の積み重ねではないか。
飲食店も。
習い事も。
勉強も。
事業も。
先日飛び込んだお店は何とあらゆる食材、酒を有機栽培もので統一するというマニアックな特色。
言うは易し、で本気で有機ワインなど揃えようとすると、なかなかやり切れるものではない。
店主に聞けば、欧州中の有機ワインの作り手を訪ね歩いているという。
何か「熱意」なしにはあり得ないものを感じる。
ウルトラCの解決はなく、「地味の集積」が実態なのかも知れぬ。
あらゆる軸に、「ノウハウの集積」を持つことがこれからは重要なのだろう。
必ず、花は実を結ぶ。