藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

菅内閣のサマリー。

新しい首相が誕生したが、どうしても過去のレビューは忘れがち。
もう一年に一人以上のリーダー交代に、振り返ることすらしなくなって久しい。
「近代日本史」の授業の中では一体どのような説明になるのだろう。

220日!に及ぶ第177通常国会の要旨は、子供手当、外国人献金問題、震災対応、不信任案否決、二次補正予算、再生エネルギー特措法成立、とヨレによれて、閉幕した。
今度の内閣は地味にスタートしたが、ぜひ"経営感覚"をもってドライブしていただきたい。
ノーサイド」には大賛成である。

国会閉幕、空転・混迷・徒労の220日間 焦点は首相の進退
第177通常国会は31日、閉幕した。今国会は野党が参院多数を占める「ねじれ」状況でスタート。野党はまず平成23年度予算案に反対、前原誠司外相(当時)と菅直人首相への外国人献金問題などを攻撃した。3月11日の東日本大震災発生後は民主、自民両党の大連立構想が浮上したものの頓挫。再び対決姿勢を強めた野党は内閣不信任案を提出したが、首相が「退陣表明」ととれる発言をしたため否決された。首相はさらに延命を図って国会を70日間延長、退陣条件と位置づけた第2次補正予算、特例公債法、再生エネルギー特別措置法が成立するまで居座り続けた。首相の進退が焦点となった今国会は空転、混迷、徒労感だけが残る220日間となった。

今国会は冒頭から、野党が対決姿勢を鮮明にし、子ども手当など民主党マニフェスト政権公約)主要政策撤回を要求。平成23年度予算の財源措置である特例公債法成立に反対の立場を明確にし、予算委員会などで菅政権を攻撃した。

その中で発覚したのが、前原氏への外国人献金問題。3月4日の参院予算委で、自民党西田昌司氏は前原氏が平成17年から4年間、在日韓国人女性から20万円の献金を受けていたと追及。前原氏は献金を認め、6日に辞任した。

さらに11日には首相の外国人献金問題が発覚。首相の政治資金管理団体在日韓国人男性から、18、21年の2年間で計104万円の献金が行われていたのだ。首相は「外国籍の方とは承知していなかった」と釈明したが、進退問題への発展は必至の情勢となった。


しかし、事態は大きく変わる。まさに首相への追及が参院決算委で苛烈を極めていた午後2時46分、東日本大震災が発生したのだ。与野党は同日中に党首会談を開催、事実上の「政治休戦」を確認した。

震災対応のため、政府と与野党による震災合同会議などを設置。23年度予算案と関連法案の成立へ与野党が歩み寄り、民主、自民両党の大連立構想が膨らみ始めた。民主党が3月18日の震災合同会議で閣僚3人の増員を提案したのも大連立の布石だったが、冷や水をかけたのは首相本人だった。

菅首相は19日、自民党谷垣禎一総裁に電話で入閣を打診。谷垣氏が「唐突だ」と難色を示すと、首相は「責任を分担する気もないのか」と逆ギレし、不調に終わった。野党は再び態度を硬化、協調路線は震災対応に限定された。5月の連休も返上して審議を行い、2日には震災関連の第1次補正予算を成立させたが、特例公債法案の成立はままならなかった。

震災対応で協力姿勢をとった野党だが、東京電力福島第1原発事故対応などで、首相の不手際が明らかになる中、退陣要求を強めていった。そして6月1日、自民、公明両党などは内閣不信任決議案提出に踏み切った。

これに小沢一郎元代表民主党から約80人が同調の動きをみせ、可決の見通しとなった。このため、首相は2日の採決直前の党代議士会で「震災、原発事故対応に一定のめどがついた時点で若い世代に責任を引き継ぎたい」と発言。「退陣表明」と受け取った民主党議員の大半は否決に回り、不信任案は否決された。

首相はこの後、第2次補正予算、特例公債法、再生エネルギー特措法成立の3案件を「退陣条件」に掲げて延命を続けた。与党は6月22日までの会期を8月31日まで大幅延長、子ども手当などマニフェスト見直しを確約して自公両党と合意、退陣3案件を成立させた。

ただ、この間も与野党内では「菅首相は自ら辞任しないのではないか」との不信感が強く、野党からは内閣不信任案の再提出論が浮上。民主党内でも小沢氏らが野党が内閣不信任案を再提出しない場合、新党・新会派も視野に提出する意向を固めたほか、執行部や閣僚の一斉辞任をちらつかせる動きが出て、首相は外堀を埋められた。そして首相はついに退陣を決断、特例公債法が成立した8月26日、正式に退陣を表明した。