藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

深い発言。

当blogに寄せられた質問から。

yomiuri onlineyomiuri onlineの発言小町より「31歳の女性が整形に成功し、それで態度の変わって「いきなり求婚姿勢」の彼に人間不信だ、という相談があります。彼女の行動や心境の変化をどう思いますか?」
というものだった。

んんん…
発言小町を初めてゆっくりと見たが、まあその質問の多さと、またそれに応える「多くの女性の回答」に正直驚いた。
どこかの学者が「男性は会話の楽しみを知らない」と言っていたが、さもありなん。

そして自分も「会話自身」は、少なければいいな、と感じていることにも気づく。
女性は、だから(会話そのものを楽しむから)喫茶店でお酒も飲まずに延々と何時間も話していられるのである。
それはともかく。

発言主の彼女は、
浮気を繰り返す彼をつなぎとめるために「外面と内面を磨き」、それにも満足せずついに整形したという。
そして、久しぶりに彼女と対面した彼からは「結婚の言葉を含んだメール」が寄せられたという。

この話を聞いて、自分は一番には「男なんてそんなもんかな」という気がしてしまった。
やはり"情緒や好き嫌い"からは逃れ得ないのだ。
そうそう簡単には…
だが、それだけが全てではない。

「さらに自分の生き方」を考えて、自分なりの価値観や人生哲学を持ち、「独自の行動指針」を持てる人間がいわゆる「知的な人」なのだと思う。

ここまでは男の話。

相手の価値観が露わになったあとのこと

それにしても劇的である。
彼との整形後の初デートの後、求婚のメールを受け取った彼女の心境。

その瞬間、どうしようもないむなしさを感じました。これまでの私の努力はなんだっただろうと。男の本音はわかっていたつもりでしたが。元の顔に戻ろうかとも考えましたが、彼を失うことを思うとできるはずもなく。

まるで現代のシラノ・ド・ベルジュラクのようである。
容姿の"美醜"に囚われたくなくて、「それ」を解消してみたら、さらに「それ」に囚われる…

整形についての是非は色々とあろうが、

  • 「整形も含めての"容姿"も、自分のアウトプットの一つ、何でもやるべし」という考えや、
  • 整形まではナンセンス、だが「内面、外面ともに目いっぱい努力する」という価値観もあろうし、
  • 自分は一切阿(おもね)らず、今の自分を受け入れる人を探す、という人もいるだろう。

男女ともに、どんなタイプの相手が好みか、ということについては様々だろうが、それも相手あってのこと。
相手の「浅薄な価値観が露わになって」しまえば、それに興ざめするのも仕方なかろうし、そんな相手の価値観を受け入れて、その後も幸せにやっていくという選択肢もあろうかと思う。

それにしても、生きているうえでの自らの価値観とは、一体どんなことなのだろうか、ということを考えさせられたコラムだった。
発言小町、恐るべし。

はじめまして、31歳のmanakoと申します。

数か月前に美容整形を受けたら、予想以上に成功してしまって顔だけ可愛くなりました。しかし彼氏の態度が180度変わってしまって人間不信です。

整形前の私はブサイクキャラで売っている女芸人に似ていました。頬とエラが横に張りだしていて、鼻は低く目は細い。歯はガチャガチャ。女性らしさのカケラもない顔でした。男性からは心ない言葉をかけられ、女友達には見下され、親からも虐待されていました。

3年前、私は見た目の良い男性と付き合いましたが、浮気を繰り返されてしまったんです。

彼を繋ぎとめるために外見と内面を磨きましたが、何をやっても彼の目が「不満だ」と私に訴えているようで、ついに整形に着手。

エラ削り、頬骨削り、脂肪吸引で輪郭をなめらかに。目は埋没法で二重に。歯はセラミックで整え親知らずを抜いてエラを縮めました。

結果は予想以上にうまくいき、童顔系に仕上がりました。芸能人で例えると小倉優子さんや福田萌さん系。バレないために髪とファッションを一新、多少の腫れは親知らず抜歯を言いわけに一か月ぶりに彼氏と会ってみると、最初は普通だったものの、少しずつ態度が変化。

解散後、彼から長分のメールが届きました。いつもメールなんてないのに、あれだけ欲しかった「結婚しよう」の言葉が…。

その瞬間、どうしようもないむなしさを感じました。これまでの私の努力はなんだっただろうと。男の本音はわかっていたつもりでしたが。元の顔に戻ろうかとも考えましたが、彼を失うことを思うとできるはずもなく。

もちろん老化や整形が崩れる恐怖もありますが、何より気になるのが今までずっと頑張ってきた私のこと。プロポーズを受けてからずっとむなしくて、涙が溢れてきます。

顔に囚われたくなくて整形しましたが、更に執着を深めてしまった気がします。