藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

流行り廃りに追従するか。

糖質を制限しよう、というダイエットが流行り始めたのがおよそ十年ほど前である。
知り合いの医師に勧められ、そのまま「低糖」の生活に入る。
いろいろと食生活については試みたが、タンパク質中心、血糖値を上げない生活は今のところ安定している。

ところがここ一年で、糖質制限は「心筋梗塞脳卒中の発症を高める」という話が世界各地で発表されている。
確かに「肉」ばかり食べているのは体感的に(調子はいたって良いが)本来の人の生活になじんでいるのかどうか、という疑問は残るのである。
友人の知見では、低糖質+雑穀米=が最も現代の日本人に適合する、と唱える人物もおり、まだまだ本当の最適な食生活には試行錯誤がありそうだ。

血糖値を上げず、繊維質を摂り、適度に穀米をとる、という昔のお百姓さんのような生活と、さらに「一日一万歩ウォーク」というような標準形に落ち着くようだが、もともと健康的な生活の人からみればごく当たり前の生活習慣でしかなく。
結局妙法はないということなのかもしれない。
もう少し経過を見ようと思う。

糖質制限ダイエット、長期は危険? 死亡率高まる恐れ
 【桜井林太郎】ご飯やパンなどの糖質を控える「糖質制限食(ダイエット)」を5年以上続けると、死亡率が高くなるかもしれないとする解析結果を、国立国際医療研究センター病院糖尿病・代謝・内分泌科の能登洋医長らが26日、米科学誌プロスワンで発表した。死亡率が高まる理由はよく分かっていない。
 糖質制限食は「低炭水化物ダイエット」などとも呼ばれ、短期的には減量や血糖値の改善につながるという報告が出ているが、長く続けても安全かははっきりしていない。能登さんらは昨年9月12日までに発表された糖質制限食に関する492の医学論文から動物実験などを除き、人間での経過を5年以上追跡して死亡率などを調べた海外9論文を分析した。
 対象は、とくに病気がない地域住民や医療スタッフら計約27万人。摂取した総カロリーに占める糖質の割合に応じて10のグループに分けた。
 5〜26年の追跡期間中、計約1万6千人が死亡していたが、糖質摂取量の割合が最も少ないグループの死亡率は最も多いグループの1・31倍で、統計上の明確な差が出た。
 糖質制限食は「肉食中心になりがちで、心筋梗塞(こうそく)や脳卒中などのリスクが高まる可能性がある」との指摘がある。そこで、心筋梗塞などによる死亡率や発症率との関係を調べたが、はっきりした差はなかった。
 能登さんは「なぜ死亡率が高まるのか、原因の究明が課題だが、糖質制限食の長期的な利点は少ないのではないか。日本人も含めたさらなる検証の必要性がある」と話す。