藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

危険を感じる力。

日常生活でもちょっとした「変化の予兆」を感じる感覚の有る無し、が事故やトラブルを未然に防いだりすることは案外多い。

大過なく生きていくためには、なにか「危険な地域」を感じ取って避ける能力も重要な事なのだと思う。

政府は、福島原発の「汚染水漏れ審議」を先送りするという。
これが正しい判断であれば何も言わないが、諸外国の反応は正反対である。
諸外国、特に原発を推進しているフランスやロシア、ドイツなどでの報道はこの度の汚染水の処理は「先の原発事故と同程度の危機」という風に取り上げている。
二年前の事故は天災だったが、その後の処理が引き起こした今の事態は、「日本の人災、政策ミス」という解釈が大勢である。

核燃料が地中深く浸透してしまっただろうこと、とか
その燃料に触れた地下水脈が海に染み出して、高濃度汚染水が太平洋に垂れ流しになっていること、とか
そしてこれらを解決する術が「まったくない」ということでは先の事故よりも深刻ではないか、というものである。

日本のマスコミは今頃二年前の事故当時の報道を始めたりしているが、どうも海外のメディアの反応が面白半分の過剰反応だとも思えない。
今になってストロンチウムが出ていました、と何とも頼りない発表が連日続いているけれど、実は人災がこれから起こるのではないかという予感もするのである。

今からでも、事実の把握と本当の対策を施さねば、史上最大の事故を日本が起こす、というような事態も予想してしまうのである。
オリンピックの招致などと比べられるレベルの話ではない。
政府も我われ国民も正気を取り戻さねばならない。

汚染水漏れ審議、国会先送り 五輪招致への影響考慮
東京電力福島第一原発放射能汚染水漏れをめぐり、衆院経済産業委員会の閉会中審査が30日、9月中旬以降に先送りとなった。経産省が来週中に打ち出す汚染水対策を見極めてから、審議日程を再調整する。9月7日の国際オリンピック委員会(IOC)総会前に、委員会審議が紛糾すれば、2020年の東京五輪招致に影響しかねないとの判断も働いた。