二十代の頃。
朝8時から夜は終電近くまで。
仕事が少しでも早く終わりそうならチェーンの居酒屋に行っていた。
月曜から土曜まで。
日曜日は一日中寝ていた。
毎日が目一杯。
そんな時期があってもいいと思う。
今さら。
けれど「そういう事態」が何十年も続いてはどうだろうか。
考える暇がなくなってしまう。
「ただがむしゃらに」とか。
「ひたすら会社のために」とか。
案外「軌道を確かめて、修正する機会」というのはないものだ。
がむしゃらの頑張る。
けれど、一週間のどこか。
シーズンのどこか。
年末年始のどこか。
そんなところで、ゆっくり「自分の軌道」を考える時間を持つことは重要だ。
緩急をつける、とよく言うが、まさに全力で走っていながら「ふと立ち止まる」という所作が、その後の自分の進み方を決める気がする。
全力で走りながら。
でもそれだけではなく、時々止まる。
「両方考えるバランス」こそが船の行き先を決めるのではないだろうか。
これって「その時に」言われてみないとなかなか気づかない。
今考えること、が必要なのだ。