*[次の世代に]経営者の問題。
日経産業より。
ネスレの高岡社長と早稲田の入山教授の対談から。
高岡氏 (戦後は)人口増でマーケットが増え、勤勉な労働者が安い賃金でいい品質のものを作った。これが現実です。成長するから誰でも経営できた。順送りでトップに就けるように社長の任期も短くなり、短い分、会長、相談役ができて、長く皆で恩恵にあずかれるようになった。全部ひっくるめて日本株式会社モデル。これをまず理解しないと。
確かに高度成長期の日本を一言で言ってしまうとこうなる。
日本的経営とか、品質とか言うが結構「後付けの理論」でいってしまえばあまり練られた仕組みとは言えない。
衰退の原因というか、どうにも「この先暗そうじゃない?」と考える原因はこれか。
「製造の工夫」とか「品質の確保」とか「業務の改善」はしてきたけれど、経営の工夫がない。
なるほどです。
確かにいろいろな製品を細かく区分けして「さてどれからやります?」みたいなメーカーは多い。
サービスでも画期的なビジネスモデルや技術が日本から出ないのは「経営の工夫」がないからだ、と思うとため息が出る。
(つづく)