藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

すべて我が事なればこそ

nikkei.comより。
「自分にぴったりの「挫折しない勉強法」の探し方」とある。
勉強法、というノウハウに焦点が当たっているが、どうにも違和感を感じた。
記事に文句を言う気などさらさらないが、挫折しているのは「動機の薄弱」以外何物でもないだろうと思う。

自分自身も幾度も挫折や中断を経験しているが、一重に「自らの決断の強さ」に尽きる。
これを"あれこれ"言って、「自分の脆さがすべての原因であること」から目をそむけると、ずっと「そういう人」になると自分は思っている。

人は無限に自分をごまかし続ける。
完全に自己否定してしまっては、「自死しなければならない」ような恐怖感があるのだ。
そして、自分を否定し続けることは「カッコ悪い自分」をいちばん身近で"見続ける"ことになり、まああまり気持ちの良いことではない。

自分に優しく、またそうしたことに同調してくれる周囲の中にいることは気楽なものなのだ。

ついでに。
ブログを書いていて、楽しいことの一つは、「見知らぬ若い世代の人たちから素朴な質問や意見を貰えること」なのだが、同様に困ったことは「根本に"甘え"が巣食っている質問」に出くわすことである。
「将来目指すべき道がありません」という質問はとても多い。
もう、それは「そのこと」が大問題なのだ、というトーンでメールが飛んでくる。
だが。
だがしかし。
おじさんの世代になっても、じつは「そのこと」は生涯を通しての大問題なのである。
そうした「超長期間に渡っても疑問であり続け、しかも正解の出ない問題」を人間はみな背負いこんでいるのである。

勉強の方法、という観点も面白いが、さらに「なぜ勉強するのか」という動機を掘り下げて、特に若い人には考えてもらいたい。
そうした話題は、それこそ自分の五十年先輩とでも交歓できる、とても本質的なテーマなのである。

自分にぴったりの「挫折しない勉強法」の探し方
2012/5/26 7:00ニュースソース日本経済新聞 電子版
 スキルアップのために勉強を始めたのはいいけれど、続かずにあえなく挫折…。今読者にもそんな人も多いのでは?。勉強が続かない人の多くはプランニングに問題があるようです。悩み別勉強法、挫折しない計画の立て方、勉強ツールの活用法を紹介します。
 月刊誌「日経WOMAN」が実施した読者アンケートによると、実に91.1%が「勉強」に興味ありだという。
 しかし、一方で74.7%が勉強に挫折した経験を持っている。主な理由としては1位が「途中でやる気を失ってしまう」(68.6%)、2位が「毎日の仕事で忙しく、時間が確保できない」(44.8%)。日々が忙しく、やる気を維持できないことが原因になっていることが多いようだ。
■長期的な目標を立てて、強い信念を持とう
 挫折せずに勉強を続けるにはどうすればいいのか。まず重要なのが、長期的な目標を掲げること。「英語を上達させ外国人と仲よく話す」など、何でもOK。目標を決めたら、すぐに実行しよう。「思い立ったその日から始める。そしてうまくいくと、信念を持つことが重要です」(カリスマ英語講師の安河内哲也さん)
 勉強を始めても、すぐには軌道には乗らないものと認識しておくことも大切。勉強内容によって違いがあるものの、3カ月たっても成果が出ない場合は、柔軟に勉強方法の見直しを。
 「陥りやすい落とし穴は勉強イコール『きれいなノートをつくる』など目標をすり替えてしまうこと。ノートづくりは時間がかかり、勉強した気になりますが、大した成果は出ないもの。資格を取るなど目標に近づくための勉強法を意識して」(公認会計士平林亮子さん)。
 合格体験記を読むのもおすすめ。マネできることは取り入れよう。「勉強とは自分に合った勉強法を探すことでもあります。ベストな方法を模索し、無理なく続けて」(安河内さん)。まずは悩み別に、以下で紹介するおすすめ勉強法をチェックしてみよう。
〜悩み別、あなたにぴったりの勉強法はこれ!〜
【悩み1位】 「やる気を失ってしまう」
おすすめは→「スクール&仲間活用勉強法」
 スクールに通うと、半ば強制的に勉強する時間を確保できる。さらに「同じ目標を持つ勉強仲間をつくれます。勉強仲間がいれば、簡単な理由ではやめにくくなる。点数を競い合うなどして、やる気を高める工夫を」(安河内さん)。「勉強のリズムをつくるためにも、仲間と定期的に集まり勉強するのは効果的。仲間がいない場合は周囲に『勉強をしている』と宣言し、時々『ちゃんとやっている?』と聞いてもらうのがおすすめ」(平林さん)
【悩み2位】 「勉強時間を確保できない」
おすすめは→「すき間時間勉強法」
 5分間であってもムダにしない姿勢が重要。「まずは一日の生活サイクルをメモしてすき間時間を探してみて」(平林さん)。トイレの中、入浴時などを勉強時間に充てるのも◎。「日々の行動を10分早くするよう心がけてみて。10分だけ早く起きて出社する。余裕ができた10分間に集中して勉強するだけでも違います」(安河内さん)。時間が空いたらすぐに勉強できるようにバッグの中にノートや参考書などを常に入れておくのも効果的
【悩み3位】 「興味がほかに移ってしまう」
おすすめは→「アメとムチ勉強法」
 我慢とご褒美を繰り返すことで勉強に興味を持ち続けて。「この問題が解けたらテレビを見る、おやつを食べるなど、自分なりの“アメ”をつくって。また好きな文房具を使ってやる気を出す方法もあります」(平林さん)。「いきなり大きな目標を掲げるのではなく、小さな目標を一つずつクリアしていく。TOEIC であれば、50点上がるたびにご褒美を。達成感が得られるし、勉強をゲーム感覚で楽しむことができるはず」(安河内さん)
【悩み4位】 「費用がかかって続けられない」
おすすめは→「ゼロ円勉強法」
 スマートフォンの無料学習アプリを活用する、ネット上で配信される過去問を解くなど、ゼロ円でも学べることはたくさん。勉強に慣れたら参考書を1冊買うなど投資金額を増やして。ただし、「20代、30代は勉強にかかる費用は惜しまないのが◎。娯楽費を削ってでも捻出する努力を。自分の価値を高める努力をしないと稼ぐ力はアップしない。勉強したことは何かに結びつくので、将来への投資と割り切ろう」(安河内さん)。
〜【絶対に挫折しない! 計画の立て方】〜
1 思い立ったその日から始める
「やりたい!」と口にしているだけでは、時間はどんどん過ぎていくだけ。「本当にやりたいと思ったら、その日からスタート。書店に行って参考書を買ってみる、iPhoneで学習用アプリをダウンロードしてみるなど、すぐに行動に移してみて。成功への第1歩となるはず」(安河内さん)
2 長期的な目標を持ち、優先順位をはっきりと
 「“仮合格体験記”を書くのがおすすめ。なんのために勉強をするのか、合格のために何をしたかを書くので、目的と達成する手段が明確になるはず」(平林さん)。目標がクリアになったら、なるべくムダは省いて。「試験形式、過去問を研究し、目標達成までにやるべきことを確認しよう」(安河内さん)
3 試験までのスケジュールは細かく決めすぎず、調整できる部分を残す
 タイトすぎる計画を立てるのはNG。「実行できないとやる気が一気に下がる恐れが。細かすぎる計画は、立てたことだけに満足してしまいがち」(平林さん)。「基礎力を養成しているときは成績が伸びず、その後加速度的に成績アップすることも。状況に合わせて計画は柔軟に」(安河内さん)
4 小さな目標をたくさん立てて、クリアしていく
 小さな目標をクリアし、達成感を得よう。「ポイントは、この3問を30分で終わらせるというように、やるべきことと時間とをセットにして考えること。集中力が高まります」(平林さん)。「やるべきことを書き出して、実行できたことには印を付けるなど、評価できる仕組みを。自信がつきます」(安河内さん)
5 勉強することを習慣にする
 勉強することに慣れてきたら、「勉強するのが当たり前という状況をつくり出すように努力を。生活パターンのなかに勉強を組み込むと、挫折しづらくなります」(平林さん)。「通勤中にテキストを読む、昼休みに問題を解くなど、普段の行動とやるべきことを結びつけると、負担なく続けられます」(安河内さん)
6 どうしても身が入らなくなったら1回休憩
 集中できないときは、勉強を一切やめてみる。「その後再び勉強を始めると、新鮮で面白く感じるはず。本当にやりたい勉強ならば、休んだ後に必ずもう一度始めたくなるもの」(安河内さん)。「スランプのときは資料整理など頭を使わない作業に徹してみて。頭の中がすっきりと整理されます」(平林さん)

やる気を取り戻し、リスタート。この繰り返しでゴール!
 やる気が湧いてきたら、再び勉強を開始。「成果が見えずもがいていた期間を、ムダな時間だったと切り捨てないで。次のステップまでの準備期間と認識しましょう」(平林さん)。「勉強に失敗はつきもの。失敗からやり方を学ぶことが重要です。重要なのはとにかく続けること。確実に結果につながります」(安河内さん)
〜お役立ち!勉強ツール★徹底活用術〜
【ノート】 1科目1冊が鉄則!
 「何種類もノートをつくると、見返したときにどこに何が書いてあるか、分からなくなる恐れが。おすすめは1科目1冊にして、常に持ち歩くこと。いつでも見返したり、復習したりできます」(安河内さん)
【問題集&参考書】 1冊を10回使う意気込みで
 「参考書は1冊に絞って学習しないと、知識が散乱してしまいます。10種類の参考書を1回ずつ勉強するより、1冊の参考書を10回勉強したほうが成績は伸びます」(安河内さん)。「自分が一番使いやすい参考書を選択して、それを信じて繰り返すことが大切です」(平林さん)
【先生】今も勉強しているかどうかが判断基準
 「苦手な分野を克服するには、人から習うのが有効な方法。経験豊富な先生に教わるのが一番。注意したいのは、その先生が、現在も勉強しているかどうかということ。教える側が勉強しなくなると、学習者の気持ちが分からなくなり、役立つアドバイスがもらえません」(安河内さん)