藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

職業の場所

*[次の世代に]どこで働くか。
何をして食べていくか、というのも大事だが、どこで働くか、ということも考えておきたいポイントだ。
メディアならTV局や新聞社、マスコミなら電通、商社や銀行や不動産なら財閥系、など。
メーカーなら製品の分野に応じて其々。
いわゆる「権力層」の会社群である。
(これと相似で官僚の分野が反対側にある。さらに政治もある)
そこで働くのは非常に気持ちがいいらしい。
なにせ国の予算を動かしたりエネルギーやイベント、町づくりなど華々しいテーマが目白押しで収入も高い。
華やかな時は過ぎるのも早く、あっという間に定年だったと言う人も多い。
 
ところが。
この"権力層の人"に聞くと、どうも実務感が薄いらしい。
電通の友人は「100億円とかの発注してたけど、オレ結局なんもしてへんかったわ」とキツネにつままれたような顔で振り返っていた。
(一方金融ビッグバンを主導したという官僚の友人は「俺が金融を変えた」と言ってましたが)
巨大なプロジェクトに触れてはいたが、実はただ「権力の操作人」でしかないのかもしれないと言う。
権力層の仕事にはそうした危うさがある、ということを若い人には知らせておくべきだと思う。同様にここでは触れないが高級官僚の世界はもっと先鋭化している。
自身を振り返っても社会人の四十年間は案外短い。
自分のやりたいことをしっかり考えて欲しいと思う。