*[次の世代に]次の選択。
今回のように、誰も先の見通しがわからない事態にいきなり出遭い、仕事や生活のことをどう変えていったらいいのか、ということについて「全く思考しない人がこれほどいる」という事実は、コロナ禍がもたらした実に大きな、今の自分たちの特徴だ。
つまりそれほど"現代の生活システム"というのは「自分で考え決断し行動する」という習慣から遠ざかっているのだと思う。
単独行動で和を乱さないという表現もできるが、それにしても政府や知事の出す指示がどうなるかとか、自分の会社のルールはどう定められるのかとか、そうした決め事にあまりにも右往左往した。
首長のリーダーシップを批判する声も強かったが、そうした「人頼み」ではあまり事態は好転しないこともよく分かった。
先の震災の経験はあまり生かされていないと思う。
また今の社会システムでは「経済が止められない」。つまり経済を止めては「都会のシステムは維持できない」ということもはっきりした。
もし次の災厄が来たとしたら、自分たちは真剣に「今の生活を脱する」ことを決断する必要があるかもしれない。
心づもりしておくべきではないだろうか。