藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

自然の力

*[次の世代に]

コロナ騒ぎのおかげで、自分の日常を見つめ直す機会を得た人は多いと思う。

「不要不急」は流行語になったが、大事なものと「実はそうでもないもの」については意見が別れた。

こんな問いも近年なかったと思う。

そして「経済よりも命が重し」が当然だと思っていたが、「経済も重し」という声が改めて唱えられたりしている。

つまり経済が止まれば「命が止まる」くらいに今の先進国はバイアスがかかっていることが露わになったのだと思う。

 今回の騒動で「そんな傾向」がそのままでいいのか、

それとも「第一次産業と医療だけはなんとしても確保」して、ホワイトカラーの仕事は突然ストップしてもライフラインが止まらないような社会の仕組みにしていくのか。

今回はそんな「そもそもの問いかけ」を、世界は受けたのではないだろうか。

 

"行き過ぎた文明への警鐘"というと何だかオカルトっぽいけれど、それでも「まさかこんなことがあるなんて」という事態にならないと、自分たちは「本気で」考えることをしない生き物であることが、今回分かったのは大きな収穫である。

 

「仕事」とか「子育て」とか「家族」とか「お金」とか「平和」とかあまりに"蛸壺に入ったような価値観"がはびこった現代に「価値観のリセット」が促されたような気がする。

これが「自然のなせる力」なのだとしたら、自分たちはまだまだ成熟途上なのではないだろうか。

ようやく考え直す時がきた。