藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

思い出の嘘

*[次の世代に]虚像に惑うな。

入社が難しい企業ランキング(東洋経済)なる記事を見つけた。

自分はマスコミのこうした煽り方、嫌いです。

 それにしても業界別では

1.広告

2.放送

3.新聞

4.商社

5.不動産

 会社別では

1.三菱商事

2.三菱地所

3.三井物産

変わってない。

30年前と。

さらに50年前とも。

マスコミでスポットライトの反射を浴びて、忙しく働いて、気がついたらもう定年。

テレビ局で…

新聞社で…

不動産会社で…

まだ昔の価値観から変わっていない。

というかこのランキングは「今の世の中の必死の姿」を表しているとも言えるので、このランキングが"ソフトウェアのサービス業界"とか"地域の起業コンサル"とかに変わってきたら、恐らくその時が「世の中の、価値観の変身が終了した時」なのだと思う。

 

つまり「ここ」が変わったらもう既存の価値観は、完全な"遺産"となった時だろう。

だから言いたい若者に。

大人たちの「最後の虚像」に目を奪われてはいけない。

ひょっとしたら「全部ウソ」かもしれない。

知らずにそのまま"大人の森"に入ってしまったら、周囲の景色に迷子になるだろう。

自分たちもそうだった。

深い森の中に入ってから「本当の方向」を探し出すのはとても難しい。

森の中にはその森なりの「道しるべ」が示されていたりするからさ。

 

大人たちの本音を見透かして、あるいは総括して、「自分なりの森」を見つけてもらいたい。

就職ランキングは、「かつての大人たちの思い出」でしかないのだ。