*[次の世代に]平時にできること。
先日「ポジティヴさを忘れるな」というような話を書いたけれど、思い返してみるとそうでもない。
そんなことを言えるのは「切羽詰まっていない時」の話だと思う。
つまり一旦"窮地"に陥ってしまうと、到底楽観的なことなど考えられないのが人間だ。
三国志の武将でもあるまいし、自分の城が燃え上がるのを見ながら「またの機会を待とう」とか言ってられる人はいないだろう。
だから、だから。
そんな事態になる前に「窮地の想像をしておこう」という話なのだ。
切羽詰まってしまえば、まあそこで考えるしかない。
そこから取れる作戦は、そう多くないだろうと思う。
「今、まだ最悪でないうちに「最悪のこと」を予想しておこう」というのが大事な話なのだ。
自分の仕事とか進路とかを「まだ色々考えられるうち」に考えておくこと。
一旦"緊急事態"になっちまったらそれどころではないから。
つまり「心の避難訓練」のようなものだ。
身近に火の手が上がっても、ある程度冷静に動けるような訓練が必要なのだ。
最近は自然災害とかコロナとか、想定外の出来事が多いけれど、こうした「心理的な訓練」はとても大事な準備だと思う。
「切羽詰まったときのことを、そうなる前にちゃんと考える」 というのは災害だけでなく、どんな場面でも有効な考え方ではないだろうか。
時代から学べることを見落とさないようにしたい。