藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

人間の責務

*[次の世代に]彼も災難。

街中で飼われていたニシキヘビが逃げ出したという報道があった。

体長が3.5mもあるというから、出会えば相当恐ろしい。(怖)

街中で遭遇したら、果たして自分は逃げ切れるだろうか…

 

しかしそれも、逆から考えればどうだろう。

ニシキヘビ君からすれば、飼われていた水槽から出てしまったものの。

単身、街中に出てしまっている、その気持ちはどんなものだろうか。

 

恐らく、我われが街中でニシキヘビに遇う恐ろしさとは比べ物にならないくらい「彼から見た外の世界」は怖いものなのではないかと思う。

どこまでも続く土管やアスファルトの道の上で、一体どこを目指せばいいのか。

 自分たち人間が、ジャングルに迷い込んだとき以上に、ニシキヘビは困惑しているのではないだろうか。

そう考えると、彼ほど孤独な状況はない。

 

都会の真ん中に彷徨い出てしまい、山の中で餌を捕るようなことも叶わずに孤独に暮れているような気がする。

飼育していた「人間側」の責務としても、早く見つけて保護してあげたいものだと思う。

趣味とはいえ、そのまま野に放ってしまうのも難しいだろう。

人間が行う行為には、その後のいろんな責任がついて回るものなのだ。

 

お互いの無事を祈る。