藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

自然の中で

*[次の世代に]ずっと続く塞翁が馬。

人間万事塞翁が馬とか、禍福は糾える縄の如し、とか言う故事成語が、まったく現代にも通じるあたり、人間の本質は全然変わっとらんのかい、と思う。

 侵略戦争花盛りの19世紀ならともかく、戦争の少ない今の時代にも思いがけないことは次々に起きることに驚く。

 

むしろ100年ほど前には、結核や疫病に加えて、先進国がみな本気で戦争していたのだから、その大変さを察するに余りある。

今のコロナ禍の中で中国が攻めてくる、とか想像するだけでしんどい。

 

今の日本だと、財政ネタ以外で本当に危機的なことの第一は、天災の類だと思うが、これだけ科学が進んでいても、まるで「神が差配している」かのごとく人間に難儀が降りかかるのは、もともと生き物にはそうした「一定率の負荷が必ずかかるようになっている」のだという気すらする。

 

塞翁が馬、はこれからもずっと続くので「そういうこと」をあらかじめ分かって、いろんなことを段取りせよ、ということだろう。

原発にしても地震にしても台風にしても温暖化にしても、みんな"想定外"だった。

そして想定外はこれからも必ず起こる。

それも生命に関わるような。

なので、災害とか事故とか病気とか、そんな「予期できないことが、いつあるかも」というつもりで生活していく必要があるのだと思う。

 

戦争もなく、でもここ何十年かの災害や今回のコロナ騒ぎを見ていてようやく「突然は実は突然でもない」という風に思うようになった。

 

突然は、実は自然なのだろう。