藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

悪事優先

*[次の世代に]だから必要な存在。

今を遡って30年前。

"悪い話は先に聞け"と偉い先輩の経営講義で聞いたことがある。

当時京セラの稲盛さんだったか、球界の野村克也さんだったか。

ともかく

リーダーの自分にとって、耳の痛い話こそが「改革へのヒント」なのだという。 

 そこに「病巣」があれば、それを治すと「健康」になる。

反対に「今健康なこと」を聞いても、「それはよかったなぁ」を確認するだけだと。

リーダーの「向かうべき相手」は「マイナスの話」にこそあるというものだった。

 

そう考えればリーダーというのは因果なポストでもある。

"いい話"はたいして褒められもせず。

"マイナス"については徹底的に追及される。

けれど、「そういう役回り」こそが必要だ。

「現場と経営層とのジョイント」の役割をしているのだと思う。

 経営者やリーダーが、しばしば「現場へ入りたがる」のはこういうときだ。

 

「いい話」はそこそこに、「よろしくない、淀んだところ」を探し歩く。

 あまり綺麗なポストではないが、でもそれがあるから全体が腐らずに済む。

 

管理職はあまり良い言われ方をしないけれど、実は重要な存在である。

来週から、またみんなで「よくない話」に耳を傾けましょう。