*[ウェブ進化論]"2021年"は企業が変わる年。
1990年ごろに世界ランキングを占めていた日本企業は姿を消した。
今はまだ「それ」を嘆く声が聞こえてくる。
一方日本人はずい分変わった。
ギラギラ金を稼ぎたい、というタイプの人は減ったし、この度のコロナの流行で「生活そのもの」について考え直す人もたくさんいる。
変わっていなかったのは"企業"だった。
もう今の若い人のメンタリティでは「丸の内や大手町の巨大ビル」を建てる感性ではなかっただろう。
コロナ禍の中で、まるで墓標のようにかつてない巨大なビルを建てたのは「昭和の人たち」の決断である。
恐らく今年から"しずしず"と「企業の価値観」がようやく変わってくる時代になると思う。
ROEとかPBRとかいろんな「昔の指標」が色あせて、新しいESGとかSDGsのような考え方が主流になるはずだ。
マンモス企業は、その巨体ゆえ迅速な変化を迫られるだろう。
ここでも経営者の英断ができる企業と、そうでないところで明暗が分かれるのだと思う。
一度は最後尾になった日本企業だが、今度は「違うメジャー」でお手本になれるのかどうか。
今度は「一番」を競う競争ではない。
ようやく「自分なり」を発揮する時代なのだと思う。