藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

デジタル庁(1)

*[ウェブ進化論]二本の柱。行政とデータ管理。

デジタル庁が地味に発足したけれど、これは日本が変わる"核"になる可能性があると期待している。

菅政権の最大の産物ではないだろうか。

大前研一さんは90年代から「国民データベース法」の立案とか「IT省」などの創設が欠かせない、と発言されてきたが、30年遅れでいよいよだと思いたい。

(そうは言っても道は遠いが)
けど何もやらないよりはマシな話ではあると思う。

そしてデジタル庁でぜひ進めて欲しいのは、言わずとも行政のIT化だろう。

これまでは縦割り組織のぶ厚い壁で、もう誰も言い出さなくなった感があるが、もしも「省庁を「横串でデジタル化してよい」と言われたら、やることは山ほどある。

大手ベンダーもロックイン、などと言って互換性のない姑息なシステム開発などやらなくとも、本気でIT化に臨めることになる。

(何より大して便利でないシステム作りは、開発していてもワクワク感がないし)

 

そして全く同列に重要なのがプライバシーというかデータ管理の法律だ。

デジタル化の恐ろしいところは、便利にデータを集めれば集めるほど「そこを攻撃されたら一発アウト」になる背反性である。

例えば金融・不動産・ヘルスケアなどの情報については、どこまで便利にしても「互いにデータの互換性は持たせない」などのリスク管理が必要だと思う。

設計はしっかりやってもらいたい。