藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

次の姿(1)

*[次の世代に]シン世代の胎動。

Z世代とは、1997年から2010年くらいまでの世代のことを言うらしい。

(ちなみにX世代は1965-80、Y世代は1981-96だそうだ)

日経で(突出した能力を持つ若者を支援する)孫正義育英財団の奨学生の言葉を見つけた。

(前略)矢口はまだ進路は決めていないが、人生のミッションは決めている。「経済事情に関係なく、すべての人が人生を全うできる世界を作ります」。

お金を理由に目標を諦めたり、学校を辞めたりして消えていく才能を救いたい。

かつての自分が救われたように――。

記事を読んでいるだけで、これは孫さんの最高の投資事業なのではないかと思われてきた。

『経済事情に関係なく』。

この一言は重い。

どれほどこの"経済"に自分たちは翻弄されてきたのか。

経済は「経世済民(世の中を治めて民を苦しみから救う)」の略だというが、そして確かにその通りなのだけれど、21世紀になるまで自分たちの「最重要ワード」だったと思う。

「民を苦しみから救う」というよりは「餓鬼」のようになって「富を追い求めた」のがこれまでの経済だったのだと思う。

だって「高度成長期」っておかしなネーミングだと思いませんか?

違和感ありませんか?

自分のような昭和世代は、「何かヘンだな、ヘンだな」と思いながら、それでもこれだけ国中が唱えるのだから「それが正しいのだろう」と思ってきた。

 

けれどZ世代以降のこれからの若者たちは、どうも違う。

「経済成長がなぜ要るのか?」とまともに考えられる世代に入ったのだ。

 

"次の価値観"の出来上がりを楽しみに見ていたいと思う。