藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

労働の成分(2)

*[ウェブ進化論]生産性の本丸。

日本の労働政策が「オープン化に反して雇用の義務化に向いている」ことは、特に大企業の柔軟性を失わせ、硬直化させている原因である。

ところが雇用契約を自由にしよう、というと必ず組合とか業界団体から強い反対の声が出て、選挙などでは一気に硬直状態にハマってしまうというお決まりの構図だ。

 

日本人は突出して労働時間が長い(2000時間/年)というけれど、その中身の分析については驚くほど進んでいない。

今を去る30年以上前から「成果型」とか「目標管理型」とか「ジョブ型」の評価制度などが話題になってきたけれど、それが大当たりしているという話はあまり聞かない。

いくつかのIT系企業は、社員のリーダークラスをどんどん分社化して任せているが、耳に聞こえるのはそんなの数社と、リクルートくらいである。

 

今や仕事の中身も「一人が一台のコンピュータを使って」のではなく「コンピュータから見て自分やチームがどんな仕事をしているか」を計る時代になっている。

なのでそろそろ「コンピューターによる労働の質の分析」を本格化してはどうだろうか。

SalesForceや他のデジタルツールなどがイメージに浮かぶが、もっと細かく、そしてもっと大雑把にまず「自分の行動分析から」でもいいと思う。

それが1ヶ月、一年と蓄積されてくれば、単なる数字だけの評価でもなく、そして間接サービスの部分だけでもない仕事の評価ができてくるだろう。

 

あれこれ言いながら、もう半世紀くらいが過ぎてしまった。

新しい時代にはまったく新しい考え方の評価制度を考えてはどうだろう。