藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

それぞれの動態

*[七つの習慣]成功と成長、そして挫折。

物理学者の田坂広志さんの風の便りより。

 

成功と成長の大きな違い。

成功は「あるポイントを超えられたかどうか」という絶対的な指標。

そして

成長は「その時々の自分の状態」を表す。

一体どちらを自分は求めるのか。

よく「成功者」という表現に自分たちが覚える違和感は、その成功者がひょっとしてもう「成長を求めていない」からかもしれない。

成功は"点"であり、成長は"継続的な姿勢"を表す。

両者は一次元と二次元、つまり「点と線」ほどの開きがあるだろう。

 

そして、さらに「挫折」はそれそれ自身をどう解釈し、消化するかで当人の栄養になったり、あるいは失敗の原因になったりもする。

挫折は「ある点」だけを目指していた人にとってはマイナスでしかない。

時には致命的なマイナスでもあるだろう。

 

けれど、それを一旦「今後の成長へ向けた貴重な経験」へと消化できれば、挫折はいくらでも自分の栄養になるのだ。

「単なる失敗」と忌み嫌うのと、「よくぞ経験を与えてくれたな」というのではメンタリティも全く違う。

「あらゆる失敗は、自分次第でプラスに変わる」というのは昔から伝わる言い伝えだけれども、よくよく覚えておく必要があるだろう。

 

挫折こそがこれからの滋養になることを、ふと遭遇した失敗で忘れてはならない。