藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

伝えたい未来(2)

*[7つの習慣]出口を伝えること。

昭和に生まれた今の中年以降の世代の人は、若者に伝えるべきは「自分たちの懐かしき成功概念」ではなく「自由に選び、作る時代だということを促す」ことにあると思う。

それができないまでも、自分たちの「定石行動」をもとに若者を批判するのは百害あって…というものだろう。

 

それにしても自分たちの経験から伝えられるこって本当にないのだろうか。

自分に照らしてみると、知りたかったことは実は「正解は何か」ではなく「選択肢はどんなものがあるか」ということだったと思う。

 「こうしなさい」ではなく「今の世の中はこんなことになっているよ」ということがまず知りたかったのだ。

医者やジャーナリストになるとか、研究者になるとか公務員になるとかいうことは一体どういうことなのか。

医者は病を治し、ジャーナリストは権力と闘うという。

研究者はひたすら真理を探究し、公務員は社会の公僕として献身するという。

本当にそんな大義に専心できるのだろうか。

その職業でプロとして生きていくというのは、実はどんなやり甲斐と苦労があるのか。

 

まず義務教育の間に、最低限そんな「今の大人たちの世界」をオリエンテーションする必要があると強く思う。

 

そして大人たちは往々にして「自己否定をしない生き物」なので、子供たちは大人たちの表情を注意深く見ながら「自分がやってみたいこと」を選択していくのがいいだろう。

(つづく)