藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

アナログ超えの時代(3)

*[ウェブ進化論]デジタル五感を作れば。

デジタル技術が、6G通信などを中心にあまねく浸透する時代には、今の自分たちが「アナログならでは」と思っていることが次々に覆ることになるだろう。

その一番は「五感」だと思う。

視覚とか聴覚とか嗅覚とか味覚とか触覚とか。

「第六感」はともかく、こうした「原始的な自分たちの知覚」がどんどんデジタル技術で補われていくのだとしたら。

「五感」が全部デジタルでカバーされたら、自分たちはそのまま「デジタル世界の住民」になるに違いない。

「五感」が完全にシミュレーションされたのなら、それはもはや「現実世界」である。

 

そうなると「リアルに旅行に出かける人」とか「他人に直接会いにいく人」というのはむしろ少数派で、どこか「宗教や儀式的なことを重んじる人たち」なのだと見なされる、などということは十分に起こり得る変化だろう。

 

ジェームズ・キャメロン監督の"アバター"は2009年の作品だが、「SF作品が将来を映し出す」期間はどんどん短くなっているようだ。

 

要するに「想像力の働かせ方」が「今の現実を延長して考える」のか、「今起きている変化がそのまま続いたら結局どうなるか」を考えるのかの違いだろう。

一見、飛躍しているようで、自分たちのこれまでは「飛躍したその通り」になっている。

 

未来を想像するには「素直に考え、そして想像すること」が必要なのではないだろうか。