藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

すべてをわらう

*[ウェブ進化論]集めてわらう。

丸善で偶然見つけた。

これを手に取る自分をどう見るか。

著者はイスラエル生まれの古美術研究家。

東南アジアの美術品をコレクションし、世界一の春画ホルダーだという。

さすが研究家だけあって春画を通してあらゆるものを、わらう。

コンプレックスをわらい、モラルをわらい、階級をわらい、宗教もわらい、セックスもわらう。

たかが春画も実に色んな文化的な意味を持っていたのだとまるで感心してしまう。

 

それにしても。

それよりもまったく心の底から笑ってしまったのは、江戸時代から、いや古代から自分たち人間は「実に、実に同じことばかりしている」という事実。

こうして一冊の書で圧倒的に並べられると、やはりあまりにも滑稽でわらい、呆れ、しかし妙に納得してしまう。

 

それにしても、江戸時代というのは政治が安定したからだろう、実に多様な文化が花開いた時代なのだということもわかる。

 

「わらう春画」というタイトルは秀逸だ。