藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

ただ安定のために(2)

*[ウェブ進化論]争いは目的ではない。
昨日自分たちは本来「冒険とか争いをしたい生き物」ではなく「安定を望むゆえの止むなき争い」を志向しているのではないか、ということを書いた。
重要なのはこの「安定と争い」の関係を履き違えないことだと思う。

特に男はケンカとか「ただ争いを好む」という性質があるから、実は「争いや侵略を楽しんでいる人たち」もいることだろう。

そんなリーダーを戴いた国民は迷惑でしかなく「何のための戦争か」というのはいまだによく議論されるテーマでもある。

 
一方、安心を望むあまり「争いに次ぐ争いをしたあげくに滅亡」しては元も子もない。
しかしながら、安定を志向して「ただじっとしている」と、たちまち外部の国や環境に影響受けて、その安定が脅かされるのは今の世界でも同様だ。
 
「安定するための争いなのか、自らが利するための手前勝手な争いなのか」では主客がまるで違う。
 
一般に「孤立が争いを生む」という。
抑圧され、鬱屈した少数派が暴発しやすいのは道理だろう。
今でも「西と東」「自由と共産」「先進国と途上国」といった文脈でいろんな争いが起きている。
今一度「この先にどんな国にしたいのか」を世界の政治リーダーが国民に問い直す時代に時代に差し掛かっているのではないだろうか。
 
"目標なき争い"ほど虚しいものはない。