藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

働かざるもの

*[ウェブ進化論]シニアを評価に。

名だたる大手企業が「役職定年」という制度を浸透させているという。

主には、50代になったら「一律に役職から外れ、給料も三割程度下がる」ということである。

 

日本の法律はご存知の通り、使用者側に非常に手厚いから「なんとか定年までは」という人が多かった。

労働組合や連合などが運動し、選挙を通じて労働法がどんどん雇用者に厳しくなっていく中で、企業側も対抗策を考えているということだろう。

 

それにしても定年後の再雇用で給料がガタッと下がるのは仕方なし、という雰囲気だったがその対処がいよいよ現役世代にもシビアになったということだろう。

この傾向が示すのは「年をとるほど働かないシニアが多い」ということに他ならないと思う。

まだバリバリと利益を生み出せているのなら給料を下げる必要などないからだ。

思えばそんなゾンビのような部長や課長や役員たちが、これまで残ってこれた制度が歪歪と言うほかない。

 

最近は優秀な若手の報酬が、取り立てて上がったりする仕事もあるが、まだまだみんな横並びの感が強いと思う。

「定年までの年功序列」は安心感には大きく寄与するが、それが実力評価を著しく妨げてきた。

特に"右肩上がり"ではなくなった日本の中では必然の傾向ではないかと思う。

 

若者の評価はもちろん、これからはシニアの実力こそが問われるのに違いない。