藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

労働を見直し

*[ウェブ進化論]進んで離職。

コロナ禍で人生を見直した人が、人生観に見合わない安い給料で働くぐらいなら働かないという選択肢を選ぶ「グレート・レジグネーション(偉大なる、ではなく大量の離職)」を標榜しているという。

欧米人たちはネーミングが上手くて、しかも「それが当然」みたいに使い出すからいちいち流されないように注意が必要だ。

すぐにレッテルを貼って「そういうカテゴリー」にしてしまうから、構造的に理解しやすいが、こういうのを鵜呑みにしてしまって「思考停止」になることも多いと思う。

 

でこの「価値観に見合わない安い給料」というところ。

一旦人間の価値観が変わってしまうと、かなり優先順位に差が出るものだ。

今アルバイトの時給が4000円にまで上がっても労働の現場に復帰する人は少ないという。

「実はバカらしいな」と思うと少々(というか倍以上だが)お金が増えても、やる気になどならない。

みんな賃金の呪縛から解かれたようだ。

 

この原因はコロナの影響ばかりとも言えず、今急速に自動化されつつある自分たちの「手間仕事」がそう遠くないうちにはロボットに代替されていくのを現場の人が感じ取っているからだろう。

以前は「人と人との温もり」と思っていたものが、「実はそんなことは本質にはあまり関係にない」と思うようになればわざわざやる気にはならない。

 

こうした「自らの離職」はこれからますます増えてくるだろうから、自分の仕事の中身も見直す必要があると思っている。