藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

常識が変わる時代(2)

*[ウェブ進化論]都心の役割。

都心のオフィス街を歩いていると、この圧倒的に巨大なビル群が本当にあと100年も維持していけるのかどうかと素朴な疑問を感じるのは自分だけだろうか。

 

そして今見てみればオフィスを行く人たちも、一昔前の厳しい表情は消えてどこか気が抜けているような感じがする。

平日でもあまり人気のない街を見ていると、何か「昭和の巨大な墓標」が建っている雰囲気すら漂うようだ。

昭和の時代からいわゆる「地方の箱モノ」が役に立たないということは証明されてきたから、そんな波がついに都心にも押し寄せてくるということだろう。

次の常識の世界では、そんな「都心の箱モノ」をオフィスではなくどんな用途に変えていけるかが存続の分かれ目になるのに違いない。

 

そして、そうすると一般のマンションもそんなふうに見えてくる。

人口が増え続けないということが現実になっている中で、いまだ全くその疑いなしに空き地が出れば、そこにパンパンの集合住宅を建てるという今の常識もどこかで大きな転換点を迎えるだろう。

そういった現象はよりローカルなところから始まっていき、そして都心にも現れてくると思う。

自分の見立てでは変化には10年くらいかかるような気がしている。

 

今の常識が次世代の常識ではなくなる、ということを、自分たちは中心に据えて置かなければならないだろう。