藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

勝手にBI

*[今年の一冊]沈まぬために。

こちらも昨年の読み返しの一冊。

鈴木さんの文章や内容がとても面白く、週刊誌の連載も欠かさず購読しているが、特に「国策の提案的な内容」に絞った一冊である。

 

著者が「魔改造」と称する移民の受け入れとか、日本縦断リニア建設とか胸のすく様な提案が並んでいてぜひ一度読んでみていただきたいが、

その中に「国の税金制度を変えてベーシックインカムを実施する」というのがある。

 

鈴木さんが巻末で指摘する様に、日本の与党や野党も似た様な政策を志向している人もいるのだが「スピードと規模」が劣るせいでことごとく実現していない。

そこでこのベーシックインカムだけでも小規模都市で、あるいは民間企業や個人のお金持ちで実施してみてはどうだろうかと自分は思った。

 

財閥企業やお金持ちが10万人の自分の街で勝手に初めてみるのだ。

10万人に10万円を配れば月に100億円。

利益が一千億円企業なら可能な数字である。

著者の意見では、そうすると街中でその「10万円をみんなが使い25万円分の経済効果をうむ」との主張である。

 

そういう規模の実験を民間企業だけでもチャレンジしてみることは、日本の窒息状態の突破口になるのではないだろうか。

 

野党もそのくらいの提案はしてもらいたいものだと思う。