*[ウェブ進化論]時代のスケールを考える。
よく「スケールの大きな人」という言い方をする。
どういう人のことだろうか。
それとも'I have a dream'のキング牧師のような人だろうか。
そう考えてみるとどうも「自分を中心に考えない人」のような気がする。
「自分の利益とか、権力とか、名誉とかを度外視して考える人」ということだろうか。
そう考えると、今の政治家とか商売人というのは正反対で実に小さい。
そして「一般社会人の自分たち」もずい分小ちゃくなってはいないだろうか。
政治家が悪いのは選ぶ側が悪い、と言われる。
確かにその通りだろう。
大人たちがみんな自分の会社とか、業界とか、自分の家計に利益をもらおうとしている。
だからそれを知って、政治家は耳触りのいい話を掲げて当選しようとする。
そしてそんな大人たちをみて、若者は抵抗もせず白けている。
戦後の復興の熱狂は終わって、いつの間にか"既得権益の塊"がこの世を支配していると見える。
その頸木(くびき)から進んで離れよう、という大人はまだ少ない。
けれどあと10年も経てば世代が入れ替わるのではないだろうか。
若者はそんな時をじっと待っていて、今はしばらくやり過ごしているのだというふうに見える。