藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

あと少し

*[ウェブ進化論]時代のスケールを考える。

よく「スケールの大きな人」という言い方をする。

どういう人のことだろうか。

坂本龍馬のような人だろうか、田中角栄のような人だろうか。

それとも'I have a dream'のキング牧師のような人だろうか。

 

そう考えてみるとどうも「自分を中心に考えない人」のような気がする。

「自分の利益とか、権力とか、名誉とかを度外視して考える人」ということだろうか。

そう考えると、今の政治家とか商売人というのは正反対で実に小さい。

そして「一般社会人の自分たち」もずい分小ちゃくなってはいないだろうか。

 

政治家が悪いのは選ぶ側が悪い、と言われる。

確かにその通りだろう。

大人たちがみんな自分の会社とか、業界とか、自分の家計に利益をもらおうとしている。

だからそれを知って、政治家は耳触りのいい話を掲げて当選しようとする。

そしてそんな大人たちをみて、若者は抵抗もせず白けている。

戦後の復興の熱狂は終わって、いつの間にか"既得権益の塊"がこの世を支配していると見える。

 

その頸木(くびき)から進んで離れよう、という大人はまだ少ない。

けれどあと10年も経てば世代が入れ替わるのではないだろうか。

 

若者はそんな時をじっと待っていて、今はしばらくやり過ごしているのだというふうに見える。